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お家での練習がうまく進まない時は?
一年の中でも、この年末年始~年度末にかけては、毎年、一番慌ただしく過ぎていく感じがしますが、今年もコロナウイルスに翻弄されながらもやっぱり慌ただしく日々が過ぎ去っていきます(´;ω;`)
入試や卒園、卒業などが待っている親御さんは特に、忙しさもピークなのではないでしょうか。
さて今日は、お家で練習しないんです…というお悩みについて、考えてみました。ピアノの練習は出来れば毎日やりたいものですが、やらせなきゃ!と思うあまり、お家の人が疲れてしまわないよう、お話してみようと思います。
①ピアノの練習はなるべく毎日取り組むのが〇!
一週間に2、3度、1時間ヒーヒー言いながら練習するより、毎日5分でも10分でも練習をコツコツ取り組む方が、より上達します。
それと、集中力は小さい子ほど続かないので、発表会前などのたくさん弾かなきゃ!という時でも、細かく一日のうちに何度か区切って練習する方が、一回ごと楽しいうちに終了できます。
②練習する時間を決める→”習慣化”する
あちこちでよく聞く話ですが、練習して欲しいと思ったら、是非、練習を「習慣化」する工夫をしてみてください!顔を洗う、歯を磨く、おやつを食べる、テレビを見る、ゲームをする、お風呂に入る…そんな日常の一部の枠に、ピアノに向かう時間をうまく溶け込ませるのです。
ピアノを弾いたらおやつ!とか、夕ご飯前の10分はピアノ!とか。小さい子は時間の感覚が未発達なので、〇時から〇時まで!と言うのではなく、具体的に〇〇の前、〇〇の後、と言った方がよく伝わると思います。その時間は、是非お子さんと一緒に決めてください。お子さんに考えてもらって、お母さんはそれを了承する形で決めると、とてもいいと思います。
帰宅後、しっかりと30秒手を洗ったりうがいをしたりすることは、コロナ前ではなかなか定着しづらかった私ですが、必要に迫られたらなんと習慣化に成功しました!家族にも声掛けしますと、「したよ♪」と返ってきますので、小さな家族も習慣化したと思われます(^▽^)
②お母さんは笑顔で声がけ♡
練習する時間を決めたら、その時間はピアノに座るように声がけします。ですが、ここで注意したいことが。
先生から「ここを弾いてきてね!」と言われて、「ハイ」と言った以上、生徒は「練習しなくちゃ!」と思っているハズ。しなければならないとわかっていても、何らかの理由で後回しにしたくなる時があるって、大人も一緒です。それを回りに「〇〇した⁉ まだしてないの⁉ なんでやらないの⁉」なぁんて言われたら、なんなの~もうヤダ~(; ・`д・´)って、思っちゃいますね。
お母さんは、「ピアノの時間だよ」と言ってくれれば、まずはOKです。最初から完璧を求めすぎると息が詰まりそうです。
コロナ禍で、うがい手洗いすることも、「したの?してないの!?しないとコロナになるよ!!」ではなく、「うがい手洗いしっかりしたら、コロナに勝てるんだって♪」と言うとお互いに笑顔のままいられます。それでもしない時は、「あっじゃお母さんが先にやっちゃお~っと♪最初の泡あわはお母さんがゲット!」などと言えば、競うように楽しく手洗いできますね。
③お母さんは教えなくてマル なんなら子供に教えてもらう
以前、私の生徒に、弾き方がわからない、でも完璧に弾きたい!と、日々の練習にお母さんが付き合い、弾き方を手取り足取り教えてきた結果、数年後まるで音符が読めない事態に陥ってしまった子がいます。そうなってしまうと、突然レベルを下げて初歩の読譜からやり直すのは本人にとって相当きついことです。お母さんの方も、どんどん難しくなっていく曲にそれまで通り付き合っていくのは大変だと思います。せっかくの頑張りが上達とは全く逆の方向に進んでいくなんて、悲しすぎます。
せっかくピアノの先生がいるのですから、弾けない時には是非弾けない状態でレッスンに来て欲しいと思います。その方が、どこが弾けないか、どこが嫌で練習が出来なかったのかがわかり、適切に対処できます。
でもやっぱり習っているんだから練習して欲しい、けれど決めた時間に練習してくれない、という時、さぁどうするのがいいでしょう。
「手を洗わないなら、お母さんが先に洗っちゃおう♪」これです!
「んじゃお母さんがピアノ弾いちゃおう♪」と言って、楽しそうに笑顔で弾いてみてください。それもちょっとへたくそに(笑)
下手だけど楽しい!間違っても平気!というお母さんを見て、子供の気持ちは変わっていくことでしょう。
あるいは、得意な顔で、「お母さん、これはこう弾くんだよ~!」と教えてくれるかもしれません。
④練習表をつかって、練習した成果を一目瞭然にする
突然、漠然と大きな目標を掲げられると、大人も「どうしたらいいの?なにからすればいいの??」と不安になりますね。
ピアノの練習は細かく区切って、その日達成するべき課題が明確にあると、何をすればいいかわかって安心します。(^_^)v
なので今回、「練習頑張りチェック表」を作ってみました(^_^)v
小さいうちに練習が習慣化するように、未就学児さん用の練習表です。一日にやることを細かく区切って一週間分書いて渡します。好きなシールを用意して、子供はマルを書くかシールを貼るか、単純なものにしました。お母さんは是非、「たくさん練習したね!」とか、「〇が何個入ったね!」とか、見たままのことを伝えて欲しいと思います。ここではこれを評価して「来週はもっとがんばらないと!」とか、「これじゃ上手にならないよ」というような発言はしないようにします。一週間後のこの表を見て、感じて考えるのは子供なのです。
練習してピアノが上手になるのは目標ですが、その目標を叶えるために大切なのは、まずピアノを弾くのが好きになること、そして上手になりたいと自ら思う気持ちです。
日々の練習をあまりにも 完璧に! と考えすぎるあまり、好きが嫌いになってしまったら元も子もありません。
ピアノを弾くのが好きで、でもあまりうまく弾けないなと思った時、成長すると「ではどうすればいいか?」を自分で考え、何かしらのアクションが起こります。先生に聞く、もそうですし、音源を自分で探して聴いてみたりする生徒もいます。今までの練習方法を自分なりに振り返り、変えようとする生徒もいます。そうなればもう上達以外、道はありません。
どうしても今日は気分が乗らなくて練習したくない、という日は、鑑賞会にしてみるのも手です。有名なピアニストの素敵なクラシック音楽を聴いて、どんな風景が頭に出てきたか、話し合ったりするのも感性を育む大切な時間です。
ピアノを習っている方々のお家での練習が、ちょっとでも前向きに楽しく!取り組めることを願っています。
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