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中3・S君と月光ソナタ

12月に入り、今年も残すところあと1か月足らずとなりました(;'∀')

今年の冬は暖かいのかな、雪は多いかな…など、あれこれ考える季節ですね。

受験生の皆さんは特に、いつも以上に体調管理に気を配らなければならなく、心からエールを送ります。

 

今年も当教室に受験生さんが数名いますが、その一人、中学3年生のS君が、受験準備のため、11月いっぱいで一旦レッスンをお休みすることになりました。

過日のホール練習会が終わって1か月ほど経ったある日、S君が、「これを弾きたいんです」と、月光ソナタの楽譜が欲しいと話してくれました。

S君はその時すでに、第1楽章の3分の1を素敵に弾けていました。

YouTubeを見ながら、自力で練習を重ねていたようです(*'▽')

レッスンに通い始める時に伺った、お母さんの、

”いつか、ベートーヴェンの『月光ソナタ 第3楽章』が弾けるくらいになってくれたらな♪”

という言葉を、S君は心にしっかりと刻んでいたようです。

「第3楽章は、今の自分にはちょっとまだ難しいから、今回は第1楽章を弾きたい」というS君。

そんな話は、いつものように大歓迎な私なので、早速練習を開始しました。

S君はもともと身体が固いタイプと見受けられましたので、習い始めた当初は、手や肩に力が入らないように、を年頭に

レッスンをしていました。

なんでも一生懸命なS君は、弾けるようになるための練習はいつも前向きに取り組んでいて、その姿勢は私も関心するほどです。

一生懸命すぎて、練習で一緒に弾いていてもちょっとテンポが速くなってしまったりして、

「ちょっ、、待ってぇΣ( ̄ロ ̄lll)」とかふざけて言ったり、旋律を説明する時もわざと変なことを言って笑わせたり、、、

真剣さの中にも、いつも笑っていたような気がします。

いつの間にか体つきもしっかりしてきて、手も大きくなり、固かった左手の使い方もずいぶんと滑らかになって、

一旦終了の最後の日にまとめた第1楽章の旋律は、深く美しく切なく仕上がったと自負しております(*'ω'*)

折角だから、グランドピアノで弾いている姿を動画で撮ってお母さんに…と提案しましたが、

そこは照れてしまって断られました…残念。

 

なんでも真摯に取り組むS君なら、受験もしっかり乗り越えてくれることでしょう。

とにかく風邪など、体調に気を付けて、思い残すことのないように試験が受けられますように。

ずっとここからエールを送っていますね、S君 !(^^)!