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左手(伴奏部分)の音が大きくなってしまう問題
先週は体験レッスンのお申し込みが3件あり、新たな出会いの多い12月(*^▽^*)
体験レッスン時にレッスンスタートを即決されたKさんのレッスンが、今週から早速始まりました。
Kさんは大人の生徒さんで、大きいお子さんがいらっしゃいますが、そんな中、学校に通い、保育士の資格を取られました。
来春から保育士さんとして就職が決まっているそうです(≧▽≦)スゴイ!
お仕事がスタートするまでに、出来るだけピアノをレベルアップしたい、とのこと。
お子さんの習うピアノを追いかけて、独学で2~3年練習した、というのですが、
その短期間とは思えないほど、読譜は出来ているし、リズムも取れている、学校での課題の、童謡の伴奏もよく弾けています。
学校のピアノの授業では、
①左手が大きい、と言われるけれど、よくわからない
②ペダルを付けると、もっと減らしたら、と言われるけれど、よくわからない
③緊張をどうコントロールしたらいいか、わからない
などなど、ご自分でしっかりと課題を見つけていました。
これらについての問題は、ピアノを習っている人が常に持っている課題だと思いますので、
今日は①の、「左手が大きくなってしまう」問題を取り上げてみようと思います。
左手とは、イコール伴奏の部分になります。
伴奏イコール、主旋律(童謡でいうと、歌のメロディ部分)を支えるハーモニーの響き。
伴奏部分が大きくなってしまうのはあれこれ理由が考えられますが、
Kさんの場合、まず、演奏しながら主のメロディーが心で歌えてない→弾くことに精一杯になっている、と考えられました。
子ども達にとっては、メロディーラインは、歌を歌うための重要なガイドラインになります。
和音の響きしか聞こえてこないピアノに合わせて、あまり知らない歌をうまく歌うのは難しいかも(;'∀')とお話し、
一緒に歌を歌いながら弾いてみました。
言葉の抑揚に合わせて、フレーズを考えて…おぉ!良くなってる!!
その後、左手はもう少し力を抜くようにアドバイス。
その時、ピアノを弾く姿勢、椅子の高さについてもお話しました。
身体がこわばると、腕が固まり、指はどんどん動かなくなってしまいます。
それを解決するための第一歩は、まず座る姿勢、椅子の高さです。
ピアノは、鍵盤を押すと内部のハンマー押されて弦をたたき、音がなります。なので、打楽器のくくりと言われればそうです。
ですが、そこを打楽器としてしまうと、残念ながらもうきれいな音色は望めません。
自分が鍵盤を押したとき、音がどのように出てくるのか聴き、どのような音が理想か、を考えますが、思い描いた音を出すには、まず身体が自由でなければ!
座る姿勢に無理があると、そこですでに余計な筋肉を使ってしまうので、自由に思った通りに手を動かせない→けれど出さなくちゃ→固く大きな音になってしまう。
Kさんは、少し背が前に丸くなり、その前に傾いた重心のバランスを、上腕をやや後ろ気味にすることによって支えているように見受けられました。
そのやや固定されてしまっていた腕と筋肉を、まず開放して、骨盤に上半身をストンと乗せるように座ります。
そうすると、固かった手首や指の動きが、最初に比べてすごく滑らかになりました!!(*^▽^*)
さぁ、では両手で!歌いたいメロディに、和音という名の色合いを付け足していって、雰囲気作りをする作業。
「雰囲気」という、漠然とした言葉ですが、これは形があっては”雰囲形”?(勝手な造語です(;^ω^))になってしまうので、
やはり、ハッキリクッキリ、ではなく、やんわりと参加させたいですね。
Kさんの場合、骨格がしっかりしていて、打鍵(鍵盤を弾く指のおろし方)が高めの位置でした。
もちろん、高めの位置で弾くのがいい曲もたっくさんあります!
今回は「おはながわらった」という童謡でしたので、優しく柔らかく、風が心地よくそよぐような印象に持っていくため、
手首の位置は低め、指もすこし寝せて、鍵盤にあたる面積をいつもより多く、なおかつ手首を回すように・・・
お~い(;'∀')そんなに一度にたくさん出来るか~い!!と、自分に突っ込みましたが、
なんとKさんはとてもカンが良く、修正の方向へ一歩どころか、数十歩、前進しました(^▽^)/
なんでもそうですが、なにか作業をする時のフォームの自分のくせは、自分では気づきにくいもの。
どんな風にすればいいのか、しっかり見てもらって適切にアドバイスを受けると、あぁそうなのね!となること、たくさんありますよね(*'ω'*)
私は、ピアノ講師として、その人それぞれのレベルアップのために伝えられることを、様々な角度から見て、見つけて、
自分の持っている知識を”わかりやすく”伝えていけたらと思います(^^ゞ
次回は、②の「ペダルの入れ方」について、お話しようと思います♪
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